JR発足20周年青春18きっぷで行く、サンクスフェスタ&宮地岳線乗車の旅C

2007年(平成19年)3月24日(土)、管理人は「サンクスフェスタIN九州鉄道記念館」と部分廃止が予定されている西鉄宮地岳線の乗車に行ってきました。

 15:40頃、JR古賀駅を出発した。やはり雨で、傘を差しつつ、肩から掛けている荷物にも気をつけながら、西鉄古賀駅を目指した。

 徒歩7分ほどで、西鉄古賀駅に到着した。実は、この西鉄古賀駅も今度の廃止区間に含まれており、廃線後はこの駅舎も取り壊されるのだろう。

 西鉄古賀駅は有人駅で、私は女性の駅員さんから津屋崎駅までのきっぷを買って入場した。ホームには2人しかおらず、それがまた雨に濡れたホームの雰囲気を引き立てていた。

 ホームから津屋崎方面を見る。あと1週間後には鉄道路線図からなくなり、宮地岳線という名称も「貝塚線」に改められる。雨で濡れたホームや線路・・・。廃止後は全て撤去されてしまう。この雨は、宮地岳線の悲しみの涙のようにも見えた。

 まもなく、津屋崎行きの電車が入線した。

 乗客の数は少なく、停まる駅ごとにどんどん降りて行った。終点・津屋崎駅まで乗っていたのは、全部で15名ほどだった。到着前、いつものように「心の旅」のメロディーが流れてきて、終着駅到着の放送が流れてきた。1週間後の今頃には、ここに電車が走っていないと思うと、言葉に表せないような気持ちになった。

 津屋崎駅で、記念に、ときっぷに無効印を押してもらい、駅舎を出た。実際、駅にいたのは地元の人よりも鉄道ファンや別れを惜しむ旅行者の方が多く、普段はもっと少ないのだろうと推測する。駅員のおばちゃんが、降りてきた女子高生に「お帰りぃ」とにこやかに声をかけていた。そして、その女子高生も少し恥ずかしそうに「ただいまぁ」と答えていた。いつも駅にいるおばちゃんだからこそ、利用者の顔もよく知っている。利用者もまた、何かあったら丁寧に応対してくれるおばちゃんの顔をよく知っている。バスであれば、運転士がそのときごとに変わるので、こうは行かない。こうした風景も、もうすぐこの駅からなくなる。

 20分ほど、駅周辺で撮影を行った。

 時間が少なくなってきたので、帰りのきっぷ(370円)を買うために列に並んだ。370円以上のきっぷ(津屋崎からだと香椎以遠)を買えば、途中下車が何度でもできるから便利だ。

 駅では、駄菓子も少しばかり売っていて、これだけを見ていると、駅というよりも近所の駄菓子屋のような雰囲気である。

 次の電車は、300系津屋崎行き。何と60年近く前の1948年(昭和23年)に製造された電車である。

 まもなく発車時刻となったが、乗客の数はかなり少なかった。これで10〜15分間隔で運転していることが不思議だし、20〜30分間隔で運行すれば、存続の道もあったのではないか、という気もする。

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