久大本線で行く、大分県有名(?)撮影地をめぐる旅D

管理人の先輩である豊之國男様(JourneyExpress web site管理人)に誘われて実行した旅行で、訪問した撮影地も全て豊之國男様の案内によるものです。

 高台の道路からの小道を下っていった先に、そのポイントがあった。舗装されていたので、自転車で入ることができた。最初にやって来たのは、キハ125形2連。13:56頃通過した。

 続いて、キハ183系特急「ゆふDX」博多行き。14:12頃通過した。

 ちなみに、久大本線は由布院で⊃ターンをするような線形なので、同じ場所にいながら、由布院駅を発車した列車が、今度は山を登ってゆくシーンも見られた。

 久留米方面の列車が2本行った後は、大分方面のキハ220形1500番台がやって来た。先ほどの折り返し列車と思われる。ちょっと撮り方を変えて、画面を縦長にして撮影してみた。

  

   ちなみに、今回借りた自転車はこちら。JR九州の楽チャリは全部借りられていたので、由布院観光協会の普通自転車を借りたのである。坂が多いため、電動自転車もあるが、私にとっては、普通自転車でも別に何の問題もなかった。足を鍛えるにはちょうど良い。なお、観光協会の自転車は1時間200円で、17:00までに必ず返却しなければならない。

 お次もキハ185系特急「ゆふ」別府行き。14:44頃通過した。 

  

   由布院行きのキハ220形200番台もやって来た。

  しかしながら、特大LED表示はやはりアンバランスである。今度の改正で登場する813系1100番台の写真を見たが、こちらも特大LED表示で、車体だけを見ると、数年前に全車引退した寝台電車改造の715系、通称食パン電車を彷彿とさせるものであった。デザイン最優先に走りすぎているという批判があったので、特大LED表示を採用することになったのかもしれないが、こっちはこっちで何ともビミョウである。

 線路の上を歩く男性と犬がいた。犬の散歩らしい。本当はしてはいけないのだろうけれども、久大本線のようなローカル線で見通しが良ければ、こういう風景があっても良いと思う。住民と鉄道が一体化しているようにも感じられる。現に、昔は餘部鉄橋(兵庫県)が生活道路だったそうだし、佐賀でも子供が線路で遊んでいたら、SLの機関士さんが列車を止めて「おう、お前ら何ばしよっか!」と怒ったそうである。列車を止めて叱るということは、高速化の進む現代ではできないことだが、そのくらい昔はゆとりがあったということだろう。こう書くと、「何を言っているのだ、お前は。危ないだろうが」と目くじらを立てて怒る人もいるだろうが、そういう世界がかつて存在したし、今でもそういう世界があっても良いのではないだろうか、と私は思う。もちろん、電車がビュンビュン走り回るところでそういったことは絶対にしてはいけないし、ローカル線でも列車が来たら、来そうだったら、早めに避けなければならない、ということぐらいは分かっている。

 しかし、静止画だけで見ると、見方次第では「は、早まるな」と言ってしまいそうである。数分後、列車がやって来た。どうするのか、と思って見てみたが、近くの警報機の音を察知して、犬を抱えて線路脇に避難した。

   それにしても、湯布院は空が広い。見上げると、ただ一面の青い空。佐賀も空が広いが、最近はマンションが建ったり、巨大看板が掲げられたりするなど、青い空がだんだんと侵食されている。見渡してみると、違法看板はゼロに等しく、さすがは湯布院だと思った。佐賀であれば、あっちこっちに風景にマッチしない野蛮な看板が乱立している。同じ「田舎」なのに、ここまで違うとは・・・。

 

   15:44、特急「ゆふいんの森」が走り去っていった。

   豊之國男様は用事が長引いているらしく、とうとうここには来られなかったので、由布院駅に戻ることにした。16時過ぎに現地を出発した。戻る途中、踏切の警報機の音が聞こえたので、自転車を緊急停車させて、地元の人が散歩に使っているあぜ道を急ぎ、線路の手前まで来た。

   やって来たのは、キハ147形2連。先ほどとはちょいと場所が悪いものの、由布岳をバックに撮影することができた。列車は、エンジンを唸らせながら、夕方に差し掛かる湯布院を去っていった。

 

 駅舎内の観光協会にカギを返し、3時間分のレンタル料である600円を支払った。夕方の由布院駅前では、温泉帰りの老若男女が由布岳を撮影しており、人気のポイントは駅の入り口。ここから撮影すると、建物が低いおかげで由布岳をバックに撮影できるのだ。そう言えば、どの建物も最高で3階建てくらいだし、お洒落なものも多い。建物の高さは条例案などで決められているのかもしれないが、景観が大切な観光地としては非常に素晴らしい取り組みだと思う。この近辺だけで、美術館がたくさんあるそうだし、由布院駅舎もそれ自体が芸術作品である。

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