雨の長崎・路面電車まつりの旅C

2006年(平成18年)11月11日に長崎電気軌道浦上車庫で開催された「路面電車まつり」に行った時の旅行記です。

 まもなく、正覚寺下行きの1700形がやって来た。

 車内は空いていた。西浜町まで降りないので、車両最後部の運転台そばの座席に座った。途中、「路面電車まつり」で遊覧電車として運行されている160形とすれ違った。どうやら運転が再開されたらしい。しかし、浦上車庫前電停を過ぎた頃から再び雨が降り始め、あっという間に路面がびしょ濡れになってしまった。

 平和公園に近い松山町電停や浜口町電停からは多くの乗客が乗ってきたので、車内は一気に満員になった。窓が曇り始め、帰宅中と思われる高校生が後ろの運転窓に「ポッキーの日」などと落書きしていた。文字が全て反転していたのを見ると、外から見たときにきちんと「ポッキーの日」と読めるようにするためだったようだ。

 乗客の数はなかなか減らず、目的地の西浜町電停で降りる時は苦労した。雨はすでに止んでいて、太陽も顔を出し始めた。電車の姿が水溜りに映し出された。いつもとは違う写真が撮れるだろう、と期待が膨らむ。

 早速近くの歩道橋からの撮影を開始。ここは長崎電気軌道で最も有名な撮影スポットのひとつで、旧型車が多く走るので人気が高い。

 この後、私は50分程度西浜町電停周辺で路面電車の撮影を行った。

 時刻は14:15を回った。長崎を発たなければならない時間まではあと1時間20分ほどあるが、せっかくならばともし行けたらいいな程度に考えていた出島・大波止付近と浜口町付近での路面電車の撮影を行うことにした。西浜町から赤迫行きの370形に乗車。

   途中、築町電停のみの停車で出島電停に到着した。黒い雲が近づいていたので、出島・大波止での撮影時間を短縮することにした。

   国の特別史跡に指定されている出島の周辺は、多くの観光客が歩いていた。今回は時間が無いので中には入らなかった。出島周辺は将来的に四方に水面を確保し、往時の扇形の島に復元するそうだ。そのときは路面電車の線路も移設するらしい。

私は大波止電停方面に向かって歩きながら電車を撮影した。しかし、雨が降ってきたので思うように撮影できず、結局屋根のある大波止電停での撮影が中心になった。

 大波止電停そばの交差点の隅にはカステラの文明堂があり、文明堂の建物をカメラ付き携帯で撮影している人もいた。浜口町付近での撮影もあるので、下の写真の1500形「チキンラーメン号」赤迫行きに乗った。

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