青春18きっぷで行く、九州北部三県一周旅行@

1日分が残った「青春18きっぷ」を使って、JR九州20周年スタンプラリーに挑戦した旅です。

 2006―2007年(平成18―19年)冬シーズンの青春18きっぷ。私は、鹿児島旅行と餘部旅行でお世話になり、計4日分使用した。青春18きっぷは5日分なので、あと1日分は何に使おうか・・・と迷っているうちに、有効期限がどんどん迫ってきた。幸い、有効期限最終日は、2007年(平成19年)1月20日。土曜日である。補習もない。せっかくなので、前回の旅行で門司港駅を制覇した「JR九州20周年スタンプラリー」に今回も挑戦することにした。目標ポイントは、長崎駅、佐世保駅、唐津駅、西戸崎駅、二日市駅の5駅を選んだが、長崎駅は時間の都合上、目標達成が難しいと判断したため、残り4駅を周ることにした。

 当日。私はいつも通り駅までは自転車で向かい、9:10に佐賀駅に着いた。改札口で、五日目の欄に日付印を入れてもらい、3番乗り場へ。佐賀9:19発の415系肥前山口行きに乗車した。

 ロングシート車だったが、肥前山口寄り車両(先頭車)車端部の半ボックスが空いていたので、そこに座った。今日は、バルーン大会が行われていて、小城市内を中心に4機ほどの気球が着陸しようとしていた。近くに座っていた男性がデジカメでバルーンを撮り始めた。私たち地元民にとっては、バルーンはある意味で身近な存在であるが、他地域の人にとっては、非日常なものであるに違いない。その点で、佐賀県民というのは特別な地域に住んでいるとも言えるだろう。

 肥前山口駅で、早岐行きの817系に乗った。しかし、乗り継ぎ客が多かったため、私は座れなかった。なので、運転席後ろで立つにした。電車は、9:37に肥前山口駅を発車した。

 武雄温泉駅では、上りの特急電車と離合。駅の横では高架化及び新駅舎工事が行われていて、駅舎予定地付近には、ホームと改札を結ぶものと思われる階段らしきものの原型がちらっと見えた。

 武雄温泉駅を発車すると、電車は山の中に入り、一気に勾配を上っていった。

 次の停車駅である永尾駅は、古い木造の駅舎が残っており、私は去年5月に訪れたことがある。だが、駅舎外壁の下半分が赤く、ベンチや改札付近は白く塗られていた。なぜこのような色を塗ったのかは、私にも分からない。

 有田駅では、数分間停車した。私はいったん途中下車して、松浦鉄道有田⇒伊万里間の乗車券を購入した。実は、佐世保駅で用事を済ませた後、一旦有田駅まで戻って、伊万里駅経由で次の目的地である唐津駅に向かうことにしている。電車に戻ると、運転席付近には小学生くらいの小さな鉄道ファンがいた。すると、誰かの名を呼ぶ人が電車に乗ってきて、運転士さんと話し始めた。どうやら、この電車の運転士さんとお友達らしい。○○さんが転勤したとか、乗っている電車がどこだとか何やら話した後、電車が発車する前に降りていった。

 電車は、次の三河内駅でも離合をするために数分間停車した。私は一旦途中下車して、三河内駅舎を撮影した。気軽に途中下車できる青春18きっぷは、本当に便利である。

 次の停車駅は終点の早岐駅。電車は行き止まりのホームに入線した。早岐駅からは、すぐの連絡で、キハ66系各駅停車佐世保行きに乗車した。車内はいくつかの座席が空いていたので、その一つに座った。キハ66系には、何回か乗ったことがあるが、この座席はとても座り心地が良い。10分程度の乗車で、終点の佐世保駅に到着した。

 スタンプは、改札口のそばにあった。スタンプの柄は佐世保バーガーだった。途中下車した後、佐世保バーガーを食べようと、佐世保駅前に出てみたが、以前来たときにはあった佐世保バーガー売り場は無くなっていた。あたりをうろついてみたが、やはり見当たらず、仕方なく駅舎に戻って、駅構内のコンビニやパン屋でおにぎりや普通のハンバーガーを買った。しかし、佐世保に来たからには、この地域ならではのものを食べたいと思い、駅弁売り場で「あごめし」という駅弁を買った。「あご」とは、トビウオのことであるそうで、値段は750円だった。

 ホームに戻り、さきほどのキハ66系の折り返しである快速「シーサイドライナー」長崎行きに乗車した。発車まで時間があるので、座席の確保には苦労しなかった。

   列車は、11:33に佐世保駅を発車し、やはり約10分ほどで早岐駅に到着した。少し時間があるので、古い木造駅舎を撮影した。

   待合室で、飲み物を飲んだりポスターに目を通したりして時間を潰した後、ホームに戻った。ちょうど、特急「みどり・ハウステンボス」が入線してきた。

   停車すると、早速切り離し作業が開始された。

 

   切り離し作業が完了すると、特急「みどり」は佐世保方面へ、特急「ハウステンボス」はハウステンボス方面へほぼ同時に発車した。

 

 

   早岐駅からは、肥前山口行きの817系に乗った。おそらく、往路で乗った電車の折り返しだろう。

 電車は12:07に早岐駅を発車し、12:19に有田駅に到着した。

  有田駅からは、伊万里行きのMR200形に乗った。残念ながら、ボックスは全部埋まっていて、ロングシート部分に座ったが、ロングシート部分でもなかなかの座り心地だった。

 列車は、12:21に有田駅を発車した。方向としては、また佐世保方面に戻るのであるが、途中から右手に折れて、佐世保線と分岐し、まもなく三代橋駅に到着した。列車は、のどかな田園地帯の中を走って行く。

 駅の数が多いので、発車してはすぐに駅に到着した。途中には、国鉄線時代からのものと思われる古そうな木造駅舎もあった。一度、松浦鉄道をゆっくり楽しんでみたいものだ。列車は、12:46に終点の伊万里駅に到着した。

 伊万里駅周辺の歩道には、細かく砕いた磁器の破片を混ぜて舗装していた。さすがは焼き物で有名な土地である。壊れたらもう修理のしようがない焼き物の再利用という観点からも、大変良いことだと思う。そして、少し離れたところから駅舎を撮影した。左手が松浦鉄道、右手がJRの駅舎である。

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