JR発足20周年記念青春18きっぷで行く、北九州・中津ローカル旅行B

今回の目的は盛りだくさん。813系1100番台、北九州貨物ターミナル駅5周年記念祭、JR九州スタンプラリー「中津駅」訪問などなど。

 門司駅からは、行橋行きの415系に乗車した。

 西小倉駅を発車してすぐ、JR九州小倉工場のそばを通った。工場内では、811系三井グリーンランド編成が編成を解かれて検査中だった。

 北九州市内を出ると、のどかな田園風景が広がるようになった。

 終点の行橋駅で途中下車し、駅舎を撮影した。駅舎は独特な外観で、曲線を多用したデザインが印象的だった。

 次の宇佐行きも、415系だった。

 2駅目の新田原(しんでんばる)駅では、特急列車待避のために数分間停車した。その間、私は途中下車して駅舎を撮影した。何度でも途中下車できるとは・・・。青春18きっぷは本当に使えるきっぷだ。

 途中、海のそばを走った。しかし、工場群が近くにあるためか、海はきれいとは言えなかった。

 13:34、電車は中津駅に到着した。

 早速途中下車し、「みどりの窓口」に直行した。「JR九州スタンプラリー」では、この中津駅がスタンプ設置駅の一つになっている。スタンプは、窓口内の定期券申し込み台の上に置いてあった。絵柄は、中津ゆかりの福沢諭吉だった。

 スタンプを押し終わると、今度は外に出て駅舎を撮影した。駅や周辺の雰囲気は、佐賀にとても似ていた。駅のホームが2面4線だということも同じだ。

 駅舎併設のコンビニで、昼食と飲み物を買って、駅に入場した。本当は中津散策でもしたいところだが、今回は荷物があるためにできなかった。中津駅のホームには、福沢諭吉や中津城の絵が描かれた乗車位置案内板が下がっていて、嬉しいことに寝台特急「富士」のものもあった。

 次の下関行きは、415系1500番台だった。電車は中津駅を13:53に発車した。

   確か、今日の天気予報では午後から雨と言っていたが、そんな様子はまったくなく、春のやわらかい日差しが車内にまで差し込んできて、乗客の中にもうつらうつら居眠りしている人もいた。

   城野駅で途中下車し、駅舎を撮影した。木造駅舎をリニューアルしたらしく、原型の面影がところどころ残っていた。

 続いて、小倉行きのキハ147形(日田彦山線運用)に乗り、次の南小倉駅でも途中下車し、同じく駅舎を撮影した。

南小倉駅は、4年前に一度利用したことがあるものの、当時はサイトを持っていなかったし、駅にもそれほど興味がなかったので、撮影をしていなかった。だから、この機会にと途中下車したのである。

 南小倉駅のホームに戻って、次の電車を待った。ところが、「ただ今、小倉行き普通電車が6分遅れて運転しています」という放送が行われた。理由は特急列車の遅延らしい。しかし、次の西小倉駅で鹿児島本線下り快速への接続は2分で、とても間に合いそうにない。計画では、筑豊本線直方駅で途中下車する予定だったが、これでは無理である。仕方がないので諦めた。電車の遅れはさらに延び、結果として12分も遅れて南小倉駅に到着した。

 西小倉駅で鹿児島本線下り列車に乗り換え。ちょうど筑豊本線直通の電車があったので、それに乗った。

 だが、西小倉駅では部活帰りの中学生たちが20人ほど乗ったため、車内は満員に。しかも、全員が1つのドアから乗っていたものだから、私を含め、後ろに並んでいた乗客たちは別のドアから乗ることになった。しかし、これが幸いして、補助席ながら座ることができた。

 途中の駅で、おばあさんが乗ってきた。すると、別の補助席に座っていた小学1年生くらいの女の子が、恥ずかしそうに席を立って離れた。おばあさんに席を譲るつもりだったのだろう。おばあさんは、「ここ、よかよ(いいですよ)。あたしはすぐに降りるから」と微笑みながら言っていたが、女の子は別の座席に移動していたので、おばあさんはそこに座った。午前中の貨物ターミナルで、人間の醜い一面を見ていただけに、このちょっとした出来事は(私は何もしていないが)、本当に良い気分だった。どのような場面でも、思いやりの気持ちを持っていたいものである。

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