福岡県内JR全線&小野田線制覇完了旅行@

管理人が、夏休み最初の長距離旅行として香椎線、筑豊本線、小野田線の完全制覇と西鉄宮地岳線乗車に乗車した時の旅行記です。  今年の4月に実行した「寝台特急「はやぶさ」&夜行快速列車で行く中学校卒業旅行」で、唯一計画を遂行できなかったことがある。「小野田線の制覇」。小野田線は、山口県にあるJR西日本の路線で、接続する宇部線を合わせると、いわば「西の鶴見線」とも呼べるくらい沿線には工場が多い。

 だが、小野田線に乗るだけではつまらない。しかも、小野田線の支線区間は朝夕数往復しか走っておらず、佐賀から行くと朝の便には間に合わない。そこで、福岡県内のJR線で未制覇だった香椎線や筑豊本線、来年4月に廃止が予定されている西鉄宮地岳線の西鉄新宮〜津屋崎間の乗車を目的とした旅行を計画し、2006年(平成18年)7月22日、この計画を実行した。

 この日の天気予報は雨だったが、朝6時の時点では曇りだったので、佐賀駅までは自転車で行くことにした。予定時間ギリギリで佐賀駅に到着。今回も青春18きっぷを使う。今回は豊之國男様に頼んで北海道の稚内駅に郵送で注文してもらったので、券面の赤い常備券の青春18きっぷである。

 6:34、定刻に門司港行きの快速列車が入線。嬉しいことに、811系スペースワールド編成だった。

 車内はガラガラだったので、座席は自由に選べたが、せっかくなので乗務員室後ろの座席に座った。空はやはり曇っていたが、

鳥栖を発車した頃から朝日が差し込んできて、次第に青空が広がってきた。今日は土曜日だが、博多到着時には多くの人々が乗っていて、ドアが開くと一斉に降りていった。私も篠栗線(福北ゆたか線)の電車に乗り換えないといけないので、急いで篠栗線ホームへ。既に817系4連が入線していたが、発車間際ということもあり、ドア横の補助席以外は全て埋まっていた。仕方なく補助席に座った。

 電車は7:30に博多駅を発車。吉塚では先ほど乗った811系の入線と同時に発車し、

7:40に長者原駅に到着した。

 長者原では時間があるので、改札口を出て駅舎や篠栗線と香椎線の立体交差を撮影した。

 篠栗線と立体交差している香椎線は、改札口と同じ階にあり、改札口を入るとすぐにホームがあった。数分後、宇美行きのキハ40・47形4連が入線。3両目のボックスが空いていたのでそこに座った。

 次の酒殿(さかど)では、列車交換のために数分停車するそうなので、列車から降りて駅名表示板と駅舎を撮影した。

 終点の宇美には8:17に到着。

 今回も、途中下車する駅では必ず途中下車印を押してもらうことにしている。勿論、先ほどの長者原駅でも押してもらった。ところが・・・。

私:「すみません、途中下車印を押していただきたいのですが・・・。」

駅員さん:「いや〜、ここは終着駅だから途中下車印じゃないんだけれども、なぜかあるんだよね〜。どこにやったかなぁ・・・。」

 確かにその通りである。終着駅で「途中下車」というのも変だ。だが、駅員さんは「ある。」と言っているのだから、あるのだろう。駅員さんは判子入れを隅々まで探して、ようやく見つけて押してくれた。

 お礼を言って、外に出る。駅前は派手なカラー舗装になっていて、駅舎は近くにある安産の神・宇美八幡宮を模したものになっていた。ちなみに、この「宇美」という駅名(地名)は、「産み」から来ているそうだ。納得である。少子化で大騒ぎしている今の日本では、ありがたい神社である。しかし、人口減少も問題だが、人口増加もある程度抑制すべきだと思う。むしろ、今よりも少し減った方が朝夕のラッシュが減ってよさそうな気もする。だが、ある試算では千年後の日本の人口は数人程度になるそうで、それはちょっと困る話である。実に難しい問題だ。

 先ほどの列車は折り返し西戸崎行きとなる。この列車は8:37発なので急いで列車に戻った。列車はもと来た道を戻って行き、長者原を過ぎ、山陽新幹線と交差して、香椎に到着した。

 香椎では後ろ2両を切り離す作業が行われた。

 香椎を発車すると、しばらく鹿児島本線と並走し、一旦離れた後、大きくカーブして鹿児島本線とオーバークロス。ということは、香椎線は路線内で2箇所も立体交差する所があるということになる。

 車内には、海ノ中道周辺のレジャーランドへ行く親子連れや若い女性のグループが乗っていて、賑やか(騒々しい?)だった。列車は住宅街を抜けると、林の中を通り、海のすぐ近くを走るようになった。だが、ここが香椎線を悩ませる場所でもある。浜辺の砂が風に飛ばされて線路に入ってきて、線路の保守が大変なのだそうだ。それを防ぐ為に大きな防護柵が設けられているが、それでも所々に砂が溜まっていた。

 海ノ中道では多くの乗客が降りたので、車内は静かになった。観覧車の近くを通り、

 西戸崎には9:26に到着。本日の目的の一つである「香椎線制覇」を達成した。

列車は5分で折り返すので、急いで駅舎の撮影に向かう。

「おはようございます。」

 と改札口では、駅員と利用客がさわやかなあいさつを交わしていた。私はここでも途中下車印を押してもらい、駅の外に出て駅舎を撮影した。

 駅舎には、既に“全滅”したと思っていたピンク色でカード使用不可、それにダイヤル式の公衆電話が“生き残っていた”。携帯電話の普及で公衆電話自体が消えつつある今、よくぞ残っていたと思う。

 これから乗るキハ40・47形を撮影して、列車内へ。

車内は空いていて、一人でボックスを“占領”することが出来た。列車は9:31に西戸崎を発車。海のそばを通り、先ほどの砂の防護柵に沿って列車は香椎方面へ向かう。

 和白で列車を降りる。ここで西鉄宮地岳線に乗り換えるのだ。

Aへ

旅行記&特集へ

トップへ