SLやまぐち号で行く、夏の山口・ローカル線旅行C

SLやまぐち号の乗車と山口県内JR全線制覇を目的に実行した旅行の旅行記です。

 列車は篠目駅に着いた。ここでは、しばらく休憩するので、蒸気機関車を撮影するのには持って来いの場所だ。列車を降りて、早速撮影を開始。

 私は、C57形が大好きなのだが、一見小柄なC56形も下から見てみると、結構な迫力がある。一目見ただけで、C56形も好きになってしまった。

 もう少し撮影したかったのだが、乗務員さんが「発車しますので車内にお戻り下さ〜い。」という案内をしていたので、早速車内に戻った。先ほど座っていたマイテ49−2の座席は、既に誰かに取られているだろうと思っていたが、そのまま空いていた。

 山口到着前に、元々の指定車両である1号車に戻った。展望車風客車の乗り心地も確認したかったからだ。座り心地では、やはりマイテ49の方が上のようだった。また、この車両は乗っている子供の数も多かったので、やや騒々しかった。でも、蒸気機関車に乗れたことの喜びの気持ちは、よく分かる。

 年配の男性が、「私らには、汽車は懐かしいです。」と、若い女性に話していた。その女性は「私は初めてで・・・。」と答えていた。様々な世代の方々が乗客として乗り込む「SLやまぐち」号。ある人にとっては懐かしい汽車。私と同じく、若い世代の人にとっては、過去の時代の疑似体験。色々な想いを乗せた列車は、終着駅の新山口に到着した。

   機関車はすぐに切り離されて、回送された。

 私は、一旦途中下車して駅舎を撮影。

 次の下関行きの発車時刻まであと10分しか無いので、急いでホームへ。連絡橋のところで、人が何人か集まっていた。C56形が単機で回送されているところだったのだ。ホームに下りて、早速撮影した。

 別のホームに移動した。既に下関行きの115系は入線していた。先頭車はガラ空き状態だった。一旦荷物を置いて、列車の撮影へ。

 近くのホームにも115系が停車していたが、ご覧の通り、ライトの形状が非常に面白い。デカ目からそのままシールドビーム化したものと思われる。

 下関行きは、17:33に新山口駅を発車。夕方の山陽本線を西へ西へと下ってゆく。

 18:39、下関に到着。

 続いて、小倉行きの415系に乗り換え。

 車内は、この時間帯にしては空いていて、ボックスを独占することが出来た。

 発車間際に、反対側のホームに福知山色の117系が入線した。しかし、時間が無かったので、撮影することが出来なかった。電車は、18:57に下関を発車、関門トンネルをくぐって、19:04に門司に到着。門司では、寝台特急「はやぶさ・富士」号が停車していて、ちょうど連結が終わったところだった。客車内には人影も見られ、今日もある程度のお客様が乗っているようだ。

 続いて、鹿児島本線の813系快速荒尾行きに1分の接続で乗り換え。座席はちらほら空いていたので、その中の一つに座った。

 それにしても、よく晴れた一日だったと思う。

 福岡市内に入る頃には、既に真っ暗になっていた。

 20:53、電車は鳥栖駅に到着。

   鳥栖駅からは、特急「みどり27号」に乗る。3分の差で長崎本線各駅停車に間に合わないダイヤ設定なので、これを使わないと、帰りが遅くなってしまう。

 残念ながら、自由席車内はほぼ満席だった。783系のデッキでこの旅は終わったが、益田駅での出来事、山口県内のJR全線制覇完了、そして「SLやまぐち」号の全区間制覇・・・。非常に充実した一日だったと思う。今度は、「SLやまぐち」号を沿線から撮影しようと思いつつ、電車は終点の佐賀に到着した。

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