青春18きっぷで行く北海道旅行2003D

12月30日

ここの管理人(当時中学1年)が青春18きっぷを使い一人旅で北海道へ行ったときの旅行記です。 日付が変わった最初の停車駅は横浜。ここでは多くの人が乗ってきた。すると、私のすぐ目の前の通路で車掌と、乗客の男性が話していた。どうやら男性は指定席券を忘れたらしい。そのあとどうなったか知らないが、年末で、車内放送でも全車満席と放送があり、私の隣の窓側の座席にだれも座った形跡がなくもしかすると、その座席がその男性の座る席だったのかもしれない。数十分すると、あちらこちらから乗客の寝息が。私もいつの間にか寝ていた。記憶にないのだが、豊橋発車後の車内放送を録音していたので起きていたのだろう。そのあとまた眠ってしまったらしく、恥ずかしいことに大垣に到着したことも知らず、車内清掃のおじさんに起こされた。恥ずかしながらお礼を言って、すぐに隣のホームに止まっている湘南色の電車に乗り換えた。すでに名物「大垣ダッシュ」は終わっていた。姫路行きの各駅停車で、車内は無論超満員。私はもちろん寝坊が原因で立ち席。米原で新快速に乗り換えた。今度は立ち席でドア付近にいる人が有利である。行きの「米原ダッシュ」を教訓に私は早々とドアの前に立ち、完全にドアが開くと、駆け出して、新快速の席を確保。しかし急いだのはあんまり意味がなかったようで、姫路行きより、この新快速の編成のほうが長いので、ほとんどの人が座っていた。その後、また寝てしまい、途中下車する予定だった京都を寝過ごして、起きたのは高槻を発車してすぐだった。京都駅がきれいだというので、見てみたかっただけなので京都を寝過ごしてもどうということではなく、予定よりはやく大阪に到着。構内をうろうろして、大阪環状線でまず弁天町へ向かう。年末と言うことで、通勤通学者は少なく、余裕で座席に座れた。車両は103系で座席はロングシート。まずは弁天町で途中下車。ここには「交通科学博物館」があるのだが、この日は年末年始で休み。そとに展示してある車両を撮影し、そのまま駅に戻った。

弁天町から大阪環状線を使い、新今宮で下車。新今宮から、徒歩で阪堺電軌の電停まで行き、終点のえびす町で下車した。ここまでくると、大阪のシンボル・通天閣が見えてくる。自転車に乗った、大阪のおばちゃんが「ぼく、1人?」と関西弁の口調で声をかけてきた。「そうです。」というと、「そうなの」と言って、そのままどこかに行ってしまった。大阪の人は誰にでもすぐに声をかけてくるとは本当のことで、まして関西弁で言われると、なんかほっとする気がした。

商店街を通り、通天閣に到着したが、まだ開いておらず、近くをうろうろしていると、もうすぐ開くと言うので、入り口の前で待っていた。

まもなく、丸い筒のようなエレベーターが開いて、2階に行き、2階で、展望券を買って、もう1つのエレベーターに乗り換え、展望室へ。展望室に着くと、大阪の街が広がっていた。大阪の街は東京に比べ、超高層ビルがあちこちにばらばらにあって、家々も雑然とした感じがあったが、自分としては、こういう町並みも好きである。また、通天閣の展望室と言えば、合格・幸運の神様・ビリケンさんである。ちょっと顔が笑っている。

大阪の街を見ている間に時間が過ぎ、お土産を買っていたら、時間が予定より10分オーバー。急いで新今宮の駅に向かい、221系快速「大和路快速」で大阪駅に急いだが、予定の新快速に5分差で遅れ、次の新快速まで待つことに。しかし、大急ぎで時刻表で調べたところ、次の新快速で行った場合佐賀へ今日中に到着できないことが判明。とにかく西へ向かうことを優先し、11:15に大阪を出る新快速に乗車。車内で調べた結果、相生から山陽新幹線「こだま657号」に乗って岡山まで行けば、計画書にある岡山13:45発の快速「山陽シティライナー」に間に合うことが判明。いわゆる「ワープ」である。その場合、相生から岡山までの乗車券と特定特急券が必要だが致し方ない。姫路で上郡行きに乗り換える。もし、この電車が、岡山まで行けば、快速に間に合うのだが・・・。相生に到着し、改札口にて、きっぷを購入し、ホームへ。年末とあって、発車時刻に近くなると続々とお客さんが上がってきて、それぞれ乗車位置に並んだ。やがて広島行きの0系新塗色の「こだま657号」が13:11に入線。13:12に発車し、岡山に13:33に到着。

 そして、在来線ホームに下りて、113系の快速「山陽シティライナー」下関行きに乗り換え、13:45、定刻に発車。下の写真がそのとき乗った、快速「山陽シティライナー」下関行き。岡山駅にて。

岡山を発車した快速「山陽シティライナー」の車内は半分以上の席に人が座っている。車内は転換式セミクロスシートで、乗り心地は上々。たいていの乗客は、長くて30分ぐらいで入れ替わるが、私の後ろの席に座っていた家族連れは広島まで向かうらしい。下関まで行くので、特急券が必要な新幹線よりも、時間はかかるが、のんびりと行く在来線快速のほうが、安上がりなのである。途中、岡山を11分後に出た快速「サンライナー」に笠岡駅で先行された。この快速「サンライナー」は、岡山から福山までの主要駅にしか停車しないので追い越されたのだ。やがて、快速「山陽シティライナー」は傾き始めた太陽の光を浴びて、きらきらと輝く、瀬戸内海を左側に、どんどん進み、尾道、糸崎と停車していく。糸崎は、留置線がたくさんあり貨物列車を牽引するEF66のJR貨物色や、湘南色の113・115系が何編成も留置してあった。いったん瀬戸内海を離れ、広島に到着。すでに16:26を回っているがまだ太陽は西の空にある。2日前の北海道だったら、もうこの時間は太陽が沈んだ後である。広島でかなりの乗客が乗ってきた。なかには立ち席となる人もいたが、駅に到着するたびに下車して、車内は静かなった。途中、西広島から数キロを広島電鉄の宮島線と並行して走った。が、やはり、広電の車両はJRの電車には速度では劣る。しかし、JRよりも定員が少ないとはいえ、広電の車内は超満員。さらに頻繁に運転していて、停留所もバス並みの間隔なので、このあたりは、JRとの激しい競合路線なのかもしれない。

徳山あたりの駅を発車してすぐだったと思うが、付近の乗客が私のほうを見ている。何だ?と思っているとすぐ後ろの座席から「二ャーン」という猫らしき鳴き声が。ただ、飼い主の態度がものすごく挙動不審で、どうも動物用のきっぷを購入していないらしい。車掌が通った。ちらっと、飼い主の乗客を見たが、そのまま立ち去った。大目に見てあげたのだろう。その後、その猫は降りるまでの間、乗客の注目の的になった。すでに外は真っ暗になり、自動車のヘッドライトがどんどん後ろへ流れていく。新山口では9分停車。新山口は、新幹線「のぞみ」が停車するに伴い、小郡から、駅名を変更したのである。そして、終点・下関に20:17に定着。岡山から6時間32分かかり到着した。

ここからは、関門トンネルを通り、小倉までJR九州の415系に乗車。まだロングシート化されていないボックスのままの車両だった。小倉駅のホームで、ラーメンを持ち帰りで購入。ほとんどが500円以下とリーズナブルな割には、おなかも膨れるし、体も温まるし、それにかなりおいしい。もちろん九州なのでとんこつ味である。荒木行きの813系の快速電車車内で食べた。年末ではあるが、故郷へ向かう人たちと、年末ぎりぎりまで働いているお勤めの方々などでほぼ満員であった。博多駅で16分も停車。家に、この旅最後の連絡を取る。佐賀に到着する時間帯にはすでに最終のバスは行ってしまっているので、迎えに来てくれるように頼む。やがてこの旅最後の乗換えとなる鳥栖に到着。この旅の締めくくりとなる電車は811系。鳥栖を22:48に出る肥前山口行きである。811系4連は、ローカル線の深夜電車であるためちらほらしか乗っておらず、ほぼ貸しきり状態であった。そして、23:11に佐賀駅に定着。こうして、4泊5日に及ぶ大旅行は終わった。下の写真は今回使った「青春18きっぷ」。

旅行記&特集へ

トップへ