サンクスフェスタIN九州鉄道記念館

2007年(平成19年)3月24日・25日に、国鉄分割民営化20周年イベントの一環として、「サンクスフェスタIN九州鉄道記念館」が北九州市の九州鉄道記念館で開催されました。

サンクスフェスタが開催された九州鉄道記念館。2007年3月24日・福岡県北九州市で撮影。

 2007年(平成19年)3月24日(土)・25日(日)に、福岡県北九州市門司区の「九州鉄道記念館」で、「サンクスフェスタIN九州鉄道記念館」が開催された。管理人は、24日のイベントに参加した。ここでは、24日に開催されたイベントを中心に紹介したいと思う。

九州鉄道記念館について

 九州鉄道記念館は、2003年(平成15年)8月に開館した。土地や建物、展示物などは、JR九州のものであるが、運営は北九州市の指定管理者に委託されている。

 メインとなるレンガの建物は、現在の鹿児島本線や長崎本線の一部を建設した九州鉄道の本社屋(1891年建築、後に国鉄が使用)を利用している。ミニ列車の運転や811系の先頭車を利用した運転シミュレーター、名列車のヘッドマーク展示、鉄道ジオラマ、かつて九州を走った車両(実物)などの展示物がある。最寄り駅は門司港駅で、徒歩5分ほどの場所にある。

「サンクスフェスタIN九州鉄道記念館」の内容

 国鉄分割民営化20周年記念事業の一環なので、単発イベントと思われるが、今後の参考になれば幸いである。

@九州駅弁大集合(両日開催)
Aお楽しみ抽選会(〃)
BミニSL運転(〃)
C餅つき&ぜんざい振る舞い(〃)
DJR九州オリジナルグッズ販売(〃)
EJR九州鉄道部品販売(24日開催)
F仮面ライダー電王キャラクターショー(24日開催)
Gおしゃれキッズによるトラベルファッションショー(24日開催)
HFM福岡公開録音(25日開催)
Iサンクス九州テーマパークPRステージ(〃)
  このうち、いくつかのイベントについて、詳細を報告しようと思う。

お楽しみ抽選会について

 記念館の入場ゲートで抽選券が配られており、その付近で抽選会が開催されていた。商品は、最高で旅行が当たるものだったが、末等の「残念賞」でも、JR九州のポストカードや紙とじが進呈されるなど、賞品がかなり充実していた。

ミニSL運転

24日は、雨で終日運休となった。

JR九州オリジナルグッズ販売

 通常は、列車内などでしか売っていないJR九州のオリジナルグッズが、特設ブースで売られていた。

JR九州鉄道部品販売について

 公式サイトでは、発表されていなかったが、JR九州発行のメールマガジンである「あっと九州 Mail」「ナイスゴーイングカードメールマガジン」では、「JR九州鉄道部品販売 24日10:00〜」と明記されていた。この背景には、暴動を起こす非常識人を極力減らすことがあったと思われる。当日は雨だったこともあり、来場者は少なかった。販売会では大きな混乱はなく、係員と談笑する人もおり、終始極めて穏やかな雰囲気だった。

 11:00からはオークションが開催され、小野屋駅や上熊本駅のホウロウ製駅名表示板や列車の行き先表示が出品されており、最高9000円で競り落とされたものもあった。ホウロウ製と鉄板では、前者の方が人気が高く、どんどん値段がつり上がっていた。

 即売品では、サボ、ケースつき運転時刻表、寝台特急の寝台用電灯、817系運転士用灰皿、303系停車駅案内などが売られていた。1000円と3000円の福袋が売られるなど、他ではあまり行われていない販売方法が採られた。福袋には、サボや運転時刻表(九州のものに混じって、なぜか福知山線のものも・・・)、山陽新幹線時刻表などの“実物部品”の他、811系登場時のパンフレットやJR九州応援歌のカセットテープ、なぜかJR西日本福岡支社の缶バッジなどが入っており、かなりお買い得だった。

 なお、鉄道部品販売が24日しかなかったのは、係員の話によると、2日目の25日は、平成筑豊鉄道でのイベントに移動するためだったようである。

そのほか・・・

 特設ステージが設置され、仮面ライダー電王キャラクターショーなどが開催され、子供たちの歓声が飛び交っていた。

―参加してみて―

 同じ北九州市内で開催された「JR九州 小倉工場まつり」や「JR貨物 北九州貨物ターミナル駅5周年記念祭」とは違い、非常に良い雰囲気だった。鉄道部品販売で乱闘を起こす者もほぼゼロだった。しかし、公式サイトで鉄道部品販売の発表がなかったのは、やはり主催者側と参加者側で、完全な信頼関係が築けていないことに大きな原因があると思う。多くの人に来場してもらいたい主催者側にとっては、苦渋の決断だったに違いない。

 24日は、雨の中で開催されたが、それでも多くの人々が訪れた。中でも、小さい子供の参加が多かったのが特徴的だった。鉄道は、誰もが安心して利用できる交通機関だ。だからこそ、こうした鉄道への理解を深めるイベントでも、皆が安心して参加できる雰囲気作りが大切だと思う。

 今までに参加したいくつかの鉄道イベントで、醜い現実をまざまざと見せ付けられたせいなのかもしれないが、このイベントを採点するなら、100点満点中85点を与えても差し支えない。

サンクスフェスタIN九州鉄道記念館写真館

〜JR九州鉄道部品販売編〜

JR九州鉄道部品販売の様子。2007年3月24日・福岡県北九州市で撮影。

写真中央に写っている品々は、オークションに出品されたもの。2007年3月24日・福岡県北九州市で撮影。

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