TABIJI、九州に現る!

JR西日本所有のジョイフルトレイン・12系「TABIJI」。この「TABIJI」が回送・団臨列車として九州の熊本まで運行されました。

筑後川橋梁近くのカーブを走る「TABIJI」。2005年9月23日・佐賀県鳥栖市で撮影。

 JR西日本広島支社の12系「TABIJI」。あの派手な赤い車体のジョイフルトレインだ。運行は主にJR西日本管内で行われているが、今回は某旅行会社の企画で9月23日に九州の熊本まで運行された。

 「TABIJI」は1981年(昭和56年)に12系を改造して登場。当時は赤ではなく、青い車体だった。登場当初は「TABIJI」ではなく、漢字で「旅路」だった。6両編成の各号車には山口県から広島県にかけての山陽本線沿線の主要都市の花や木の名前がついている。登場から6年後の1987年(昭和62年)に車体色が今とほぼ同じものに変更している。このときはまだ「旅路」という名前で運行されていた。1994年(平成6年)に現在の車両に改造された。車内も大幅に改造され、展望室やラウンジが設置された。また運行される際、専用のヘッドマークが取り付けられることもある。

 車体には各車両に沿線にある世界遺産・厳島神社の大鳥居が描かれている。実はこの車体色自体が厳島神社の大鳥居をイメージしたもので、車内もそれにちなんだ名前の部屋がある。

   「TABIJI」は先ほど述べた通り主にJR西日本管内で運行されているが、たまにJR西日本管内を飛び出すことがある。今回は熊本まで入るため、鹿児島本線を南下するということだ。下りはちょうど寝台特急「なは」のすぐ後ろを走るダイヤだった。

 そこで今回、私は相互リンクでお世話になっている豊之國男様のお誘いで、早朝5時前に自宅を出て、真っ暗な国道を自転車で羽犬塚駅へ向かった。羽犬塚駅で豊之國男様と合流し、相互リンクでお世話になっているRelayつばめ様ともその後に合流した。「なは」が6時15分頃羽犬塚駅を通過して数分後の6時20分過ぎに、ED76−66号機に牽引されたメインである「TABIJI」が通過した。この列車は回送扱いで、熊本で乗客を乗せた後折り返す。

 この後、Relayつばめ様とは羽犬塚駅で別れ、豊之國男様と自転車で国道を北上。久留米市内のラーメン店で腹ごしらえをした後、筑後川橋梁付近のポイントで熊本を8時18分頃折り返した「TABIJI」を撮影。上りは特急待避や快速・普通列車先行などで、長洲や瀬高、久留米などに停車した後、10時57分頃筑後川橋梁を渡った。

 この後、「TABIJI」は門司に向けて走ったようであるが、やはり特急中心ダイヤの鹿児島本線ではノンストップ運行が難しく、しかも久留米駅では快速や普通に抜かれたようだ。この後も待避可能な駅に停まりながら、門司を目指したものと思われる。

TABIJI写真館

羽犬塚駅に進入する「TABIJI」。2005年9月23日・羽犬塚駅で撮影。

この日、九州内に乗り入れた「TABIJI」はED76形66号機が牽引した。2005年9月23日・佐賀県鳥栖市で撮影。

客車の最後尾。2005年9月23日・佐賀県鳥栖市で撮影。

旅行記&特集へ

トップへ