長崎本線・ラッピングトレインの話題

長崎本線に817系と885系のラッピングトレインが登場しました。

「長崎くんち」のラッピング編成が佐賀駅に入線。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

 ラッピングトレイン。地元の祭りや企業の宣伝などを、走る広告=車両にラッピングを施したもので、実施車両としては山手線のE231系や鹿児島本線の811系、813系などが有名である。中には、今年春まで放送されていたNHK朝の連続テレビ小説「風のハルカ」の舞台が大分県の湯布院だったことから、「ゆふDX」として運用されているキハ183系にヒロインの女優の写真が貼られた例もある。九州新幹線800系に韓国の人気俳優の写真が貼られた時は、多くの中年女性がカメラ付き携帯を片手に記念撮影を行うなど、ラッピングトレインの注目度や効果は、時として非常に大きなものになる。

 そのラッピングトレインが、長崎本線にもお目見えした。ラッピングトレインとして登場したのは817系と885系で、どちらも長崎市内のイベントを宣伝していた。このページでは、長崎本線を走ったこれらのラッピングトレインを特集しようと思う。

817系ラッピング車

 817系へのラッピングは、2006年(平成18年)の春ごろから実施されていて、同年10月29日まで長崎市で行われていた日本初のまち歩き博覧会、「長崎さるく博’06」の宣伝を行っていた。2両編成のあちこちに同イベントのキャラクターが貼られていた。キャラクターにも数種類あり、中には長崎名物「ちゃんぽん」を食べているものもあった。ちなみに、「さるく」は長崎地方の方言で、「歩く」を意味する。

歩いて楽しい観光地こそ、本物の観光地。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

こちらは上の写真とは違うタイプ。2006年5月4日・三間坂駅で撮影。

 

885系ラッピング車

 こちらは、全国的に有名な長崎の秋の大イベント、「長崎くんち」のラッピングである。運行は、2006年(平成18年)8月10日〜同10月9日までだった(JR九州発表資料による)。実施車両はSM1編成とSM2編成で、6両編成のうち、両側の先頭車のみに施されていた。こちらにも817系の「さるく」同様、「おいでまっせ」という長崎方言が使用されていた。なお、日本郵政公社長崎中央郵便局が協賛していたため、同社の宣伝も少々入っていた。

 美しい車体の「白いかもめ」に、キャラクターなどが小さくラッピングされていたため、やや雑然とした印象もあったが、逆にオリジナル車の大部分が真っ白であるだけに、この車体の賑やかさが無くなってしまったことには、やや寂しい気持ちもある。長崎くんち終了後も数日間は営業運用に就く可能性もあるが、これらのラッピングは、そう長く時間が経たないうちにはがされてしまうものと思われる。来年はどのようなラッピングが施されるのか。今からでも楽しみだ。

最終日は、臨時特急「かもめ」として博多―佐賀を往復。佐賀駅では、通常営業列車としては入線しない3番乗り場に到着した。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

佐賀駅停車中の885系SM2編成。この後、いったん回送されて今度は博多行きに。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

賑やかな「長崎くんち」のラッピング。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

来年の“感動”にも期待したい。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

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