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ようこそ、MR600形!―佐賀県を甲種回送列車が通過―

松浦鉄道の新型気動車が、愛知県から路線のある長崎県まで甲種回送されました。2006年(平成18年)12月17日に佐賀・長崎両県を通過し、無事目的地の松浦鉄道佐々駅に到着した模様です。

松浦鉄道期待のニューフェイス、MR600形!2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

 行動派鉄道ファンに愛用されている「鉄道ダイヤ情報」。臨時列車の運行形式や列車によっては時刻まで載っており、それを基にいわゆる「追っかけ」をする人もいる。これも種別上は臨時列車に入る場合もあるが、鉄道車両製造工場から日本中にある鉄道会社へ新型車両を送り込む特別な列車も載っている。こちらの場合、団体客が乗る団体臨時列車とは違い、鉄道会社に新型車両が入るときだけに運行されるため、一部の地域・路線を除くと滅多にないことである。

 12月上旬、私は知り合いのJR職員氏と食事をした時、「今度松浦鉄道の新型車両の甲種回送列車がされるよ。」という情報を頂いたので、実際に「鉄道ダイヤ情報12月号」で確認したところ、何と本当に載っていたのである。松浦鉄道は長崎県にあるので、当然列車は佐賀県を通過することになるのだが、12月17日の日曜日で、通過するのは真昼間。まさに白昼堂々を言ったところである。

 佐賀県通過関連の列車運行ダイヤは、鳥栖貨物ターミナル発と早岐着の時刻から推測するしかなかったが、肥前山口駅から先が単線区間になることを考えると、同駅では少なくとも停車するだろうと思い、私は肥前山口駅で待ち構えることにした。本当は「追っかけ」もしたかったのであるが、年末旅行の予定もあり、資金温存のために肥前山口駅での撮影のみで我慢することにした。

 当日。私はこの日、キハ28・58形の返却回送が行われたため、午前中から肥前山口駅で張り込んでいた。このキハ28・58形については、当サイト「旅行記&特集」の「キハ28・58形、師走の長崎本線入り」に詳しく掲載している。さて、甲種回送列車であるが、前述した通りのことなので、肥前山口駅発着時刻が分からない。そこで、「みどりの窓口」の駅員さんが暇になるのを見計らって、尋ねてみた。

私:あの・・・、個人的なことなのですが、今日来るという松浦鉄道の新型車は何番乗り場に入りますか?

窓口の駅員さん:甲種回送は、5番乗り場に入るね。

奥にいた駅員さん:いや、4番のはずですよ。

窓口の駅員さん:ほんなごてですか!(共通語訳:本当ですか!)4番乗り場に?へぇ。停車時間はね、13:05から13:35まで30分も停まるよ。

私:そんなに停まるのですか!

窓口の駅員さん:そうそう。でも、どこで(甲種回送列車が)来るって分かったの?

私:雑誌に載っていました。

窓口の駅員さん:そうなの(笑)。

と、結構愛想良く対応してくれた。私は2回もお礼を言って、その場を離れた。甲種回送列車が来るまで2時間程度あったので、私はその間、小学校4年まで通った小学校や前に住んでいた家を見に、みぞれの降る江北町内を徒歩で一周。食料を調達し、12:45頃肥前山口駅に戻ってきた。“同業者”もぼちぼち集まり始めていて、まもなく名前が判明する土一騎様、ec813様、E3系つばさ様の3人組も既に到着済みだった。(彼らは特急を使って追っかけをして来たらしい。)私は一旦5・6番乗り場東端に向かったが、電柱が邪魔で撮影しにくいことが分かったので、2・3番乗り場東端で待つことにした。ちょうどもう一人の男性がカメラを構えようとしているところだった。到着までは男性とこの甲種回送列車や「さくら」の話をしたが、その男性によると、本州内はEF200形が牽引したそうで、その写真も見せてくれた。男性は山口県の岩国から来ているそうで、長崎で用を済ませた帰りだという。

 列車は定刻の13:05に肥前山口駅に入線。意外なことに牽引機はDE10形1745号機(JR貨物所属)で、「ダイヤ情報」に載っていた通り、4両の新型車両を牽引していた。列車は、肥前山口駅4番乗り場西端で停車したため、先頭機関車から全て撮影することはできなかったが、停車時間は長かったので、その他はゆっくり撮影することができた。今回、私が確認した甲種回送やMR600形に関する情報は次の通り。

<今回の甲種回送関連>

輸送番号東海甲41号
発駅⇒着駅豊川駅(愛知県)⇒佐々駅(長崎県)
製造工場日本車両豊川製作所(愛知県)
発送日2006年(平成18年)12月15日
両数4両(佐々寄りからMR601・602・603・604)
牽引機関車※本州内・・・EF200形、九州内・・・DE10形
制御装置ブレーキユニット使用
連結装置編成は小型自動密着連結器
特殊装置自社台車使用
輸送種別臨時列車
その他作業員が数名乗務。カーテンは大半の窓で閉められていた。

※情報は、「鉄道ダイヤ情報12月号」及び車両に窓に貼られていた紙による。また、牽引機関車は、それぞれ山陽本線西部、長崎本線内での目撃情報であり、その他の区間では別の機関車が牽引した可能性がある。

<MR600形について>

形式MR−600
車両番号MR601・602・603・604の4両。
定員125名
空車重量30.7t (1両あたり)
行き先表示前面、側面ともにLED方式
実際の運行方法「ワンマン」札や「前乗り後降り」表示などからワンマン運転可能と考えられる。
ドア数・方式片側2ドア、片開き
一部開閉可能か
座席配置ドア付近・・・ロングシート、中間部・・・1人掛け&4人掛けボックスシートを組み合わせたセミクロスシート

※情報は、車両側面の表示や実際に見たものから判断。

MR600形は期待のニューフェイス!

 MR600形は、8年ぶりの新型一般車両の登場であるが、LED表示機の搭載や車体色の一新など、これからの松浦鉄道の顔になる要素を十分に持っている。松浦鉄道の公式サイトによると、バリアフリー対策にも努めており、車体色は連続感のある窓周りのブラックに西海のブルーと九十九島の夕方のオレンジをイメージしたそうである。

 「第三セクター鉄道の優等生」とまで呼ばれた同社だが、近年は経営がやや悪化してきている。MR600形は、松浦鉄道の救世主になれるのか。今後の活躍に大いに期待したいところである。

当サイト「松浦鉄道」に設置している「MR600形」のページは、<こちら>

MR600形写真館

肥前山口駅西側の踏切より。(駅員さんに許可をもらい、一旦改札の外に出て撮影。)2006年12月17日・佐賀県杵島郡江北町で撮影。

車体色は大幅に一新された。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

行き先表示はLED方式に。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

各車両間は幌を繋げたまま回送されていた。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

MR600形の定員、重量など。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

側面の形式表示。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

台車付近の様子。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

牽引機として活躍したDE10形1745号機(JR貨物所属)。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

機関車より編成全体を見る。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

機関車と客車(?)の連結部分。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

冷房装置の並ぶ屋根。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

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