キハ185系、謎の長崎本線・唐津線入り

2006年(平成18年)8月の終わりから、唐津線および長崎本線で試運転を行っているキハ185系。謎の行動を繰り返しているキハ185系の特集です。

(臨)バルーンさが駅を通過するキハ185系4連。2006年10月8日・佐賀市内で撮影。

 キハ185系といえば、特急「ゆふ」「九州横断特急」「くまがわ」などの、九州横断路線の特急列車として大活躍している特急用車両で、全車がJR四国からの譲渡車だ。

 そのキハ185系だが、2006年(平成18年)8月下旬から、佐賀県の長崎本線及び唐津線で頻繁に運転をするようになった。客扱いはなく、日に数往復程度行うこともあるという。謎の運用を繰り返しており、佐賀の鉄道ファンからは、注目の的である。個人的にダイヤを予想して、いわゆる“追っかけ”をする人もいる。試運転の目的としては、さまざまな憶測が流れているが、10月29日に佐賀県で開催される予定である全国レベルの行事に関係しているという見方が大勢を占めている。ちなみに、注目しているのは鉄道ファンだけでない。キハ185系が走っているのに乗れない唐津線利用者からも、「この列車が通勤・通学列車だったらなぁ。」というため息が漏れている。

 編成は4両編成(分ホウ)で、博多寄り1両+3両編成という内容になっている。唐津寄りから2両目だけが窓の形状に違いがあり、他の車両に比べてその横幅が狭い。また、同車は客室が中央部で2つに分かれており、車両中央付近の座席(計8席)には、ビニールがかぶせられていた。座席モケットは、博多寄り2両は抹茶色、唐津寄り先頭車は、813系やキハ40系更新車と同じ市松模様、そして謎の唐津寄り2両目は、787系の一部車両と同じ、茶色とこげ茶色のものとなっている。ヘッドマークは表示されておらず、運転台下の愛称ロゴ表示も無い。また、運行速度は非常に遅く、40〜50km/hと思われる。車両番号も、見えにくいようにするためか、金属板に車両番号だけを彫ったという状況で、謎の唐津寄り2両目については、うっすら確認できる程度だった。なお、当サイトでは、機密に関わる可能性もあるため、車両番号の掲載は控えたいと思う。このように、外見や実際の運行状態も、謎めいている点が多い。

   佐賀にキハ185系が入るのは滅多にないことなので、私も早速撮影をすることにした。このページでは、そのキハ185系の長崎本線・唐津線入線を特集したいと思う。

 

謎のキハ185系写真館

―10月8日―

佐賀方面行き列車が(臨)バルーンさが駅を通過。上下写真とも2006年10月8日・佐賀市内で撮影。

唐津方面行き列車が(臨)バルーンさが駅に進入。2006年10月8日・佐賀市内で撮影。

唐津寄り先頭車両に比べ、同2両目の窓幅が狭い。2006年10月8日・佐賀市内で撮影。

嘉瀬川橋梁を渡る列車。2006年10月8日・佐賀市内で撮影。

―10月9日―

上り列車が佐賀駅1番乗り場に入線。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

方向幕表示は、「臨時」。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

上り列車が佐賀駅1番乗り場を発車。この後、神埼まで往復したものと思われる。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

神埼から戻ってきた列車が、佐賀駅2番乗り場に到着。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

謎の2両目の一部座席にはビニールがかぶせられていた。2006年10月9日・佐賀駅で撮影。

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