キハ28・58形、師走の長崎本線入り

人も街も慌しくなる師走(12月)。普段は定期運用のないキハ28・58形(北チク)も団臨列車として運用され、長崎本線に入線しました。

竹下に戻る途中で肥前山口に停車したキハ28・58形。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

 いつ廃止になるか・・・と九州の鉄道ファンを不安にさせている形式がある。キハ28・58形、その“車両”(人)である。国鉄色に戻されたキハ58形が平成筑豊鉄道や豊肥本線で運転されるなど、せめて華々しく活躍させて見送ってあげようと言わんばかりのイベントが相次いでおり、他のキハ28・58形とともに全廃の日が近いという見方が大勢を占めている。

 そのキハ28・58形が今年(2006年)12月に何度か長崎本線・佐世保線に入った。いずれも団体臨時運用又はその関連であり、12月中旬には長崎からの団体客を往復で運んだ。12月16日に長崎までお客様を運んだあと、長崎で一泊し、翌朝竹下に帰る為に出発。その途中の肥前山口駅では、9:32〜10:54まで1時間以上に渡り停車した。「鉄道ダイヤ情報12月号」を見る限り、今後の入線情報は不明なので、私はこの日が最後だと思って肥前山口まで出かけた。

 キハ28・58形の肥前山口発車12分前に同駅に到着。既に先駆者がいて、撮影をしていた。後で判明したことであるが、彼らは当サイト掲示板に来て頂いたり、相互リンクでお世話になったりしている土一騎様、ec813様、E3系つばさ様だった。そうとは知らず、「おはようございます。」と言っただけで、早速撮影を開始した。

 車両番号は長崎寄り1号車がキハ58−716、竹下寄り2号車がキハ28−2444で、最近の有田陶器市臨では常連となっている。停車線は旅客ホームではなく、1番ホームと2番ホームの間の線路だった。サボ入れには「団体」のサボが入れてあり、昨日の車内はそれはそれは賑やかだっただろうな、と勝手に想像してみた。キハ28・58形にとっては、重たかっただろうが、こうして出番が回ってくるのは嬉しいことであるに違いない。発車数分前に運転士さんが乗り込み、10:54、定刻通りにブロオォォォというエンジン音を唸らせ、排気塔からは排煙を撒き散らしながら肥前山口駅を発車した。

 アスベスト問題や老朽化などで、全廃は時間の問題となっている。九州の蒸気機関車が晩年から終焉を迎えようとしていたときに登場したキハ28・58形。そして、今、九州ではキハ28・58形が終焉を迎えようとしている。世代交代が進んだとは言え、近年は山間部の路線なのにオールロングシート車だったり、車窓を損なう紫外線カットガラス使用の車両も増えてきている。旅情を感じることのできる車両が少なくなってきているのは大変残念なことである。

キハ28・58形写真館

 

「団体」のサボは掲げられたまま。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

車内は当然ながら誰も乗っていなかった。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

ボロ隠しはしてあるのだけれど・・・。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

停車位置。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

発車数分前に運転士さんが列車に向かう。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

そして、去っていった・・・。2006年12月17日・肥前山口駅で撮影。

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